資産価値が落ちやすい家について
(※きょうの記事を音声で楽しんでください)
https://stand.fm/episodes/6acac87d65cad736e849d422
きょうも、LINEにいただいた相談から。
「20年くらい住んで、子どもが独立したら売ろうと思っています。売るときに損したくないんですが…」
いかがでしょうか?
ぼく自身も住み替えを経験していますが、「買ったら一生そこに住む」という考え方だけでなく、暮らしに合わせて住み替えたいという相談が増えていると感じます。
子どもが小さいうちは、広い戸建て。
夫婦2人になったら、コンパクトな住まいへ。
そんな将来を考えたとき、気になるのが、
「この家、売るときに困らないかな?」
ということ。
20年後の価格を当てることはできませんが、ぼくが購入するときに見ているポイントはあります。
きょうは、そのお話です。
あとから変えられない条件を見ています
結論からお伝えすると、お金をかけても解決しにくい条件がある家には、慎重になります。
たとえば、
壁紙が汚れている。
キッチンが古い。
給湯器が交換時期。
こういったことは、費用をかければ改善できます。
でも、家の周りの環境や、土地そのものの条件は無理です。
自分では変えられない条件は、次に買う人にも引き継がれる。
ここが、見ておきたいポイント。
自分が「ここは気になるな」と思ったことは、売るときにも、買主さんからおなじように指摘される可能性は大。
そこで選んでもらえなければ、価格を下げて検討してしかなくなります。
だから、今の室内のきれいさだけで判断しないようにしています。
駐車場も、周辺環境も、そのまま残る
わかりやすいのが、駐車場。
車が生活に欠かせないエリアなのに、駐車スペースがない。
これは、中古戸建てを検討する人にとって、大きな懸念材料。
庭の一部を駐車場に変えられるなら、工事費を含めて考えられますが、敷地や道路との関係で、どうしてもつくれない。
こうなると、大きく価値が下がります。
「近くで借りればいいか」と自分は納得できても、次に買う人が、おなじように考えてくれるとは限りません。
戸建てを買ったのに、駐車場かりるの嫌ですもんね。。。
そして災害リスクも、確認したい条件のひとつ。
たとえば、土砂災害のレッドゾーン。
一律に建て替えできないわけではありませんが、建物の構造などに制限がかかります。
安さだけで飛びつかず、何が制限されるのか、どんな対策や費用が必要なのかまで確認したいところ。
その条件は、将来売るときにも説明することになります。
また、現場では、近くに電波塔があることを気にして、検討をやめる方もいます。
ここでお伝えしたいのは、健康への影響を判断する話ではなく、周辺環境を理由に、購入候補から外す人もいるということ。
自分は気にならなくても、次の買主さんは気になる。
しかも、自分の都合で移動させることはできない。
こういう条件を、ぼくは気にしています。
今の安さと、将来の売りやすさはセットで
「周りより安いし、お買い得かも!」
そう思ったときは、ひとつ確認してみてください。
「この安さの理由は、自分で解決できること?」
直せば済むことなのか。
住んでいる間も、売るときも残ることなのか。
ここを分けて考えるんです。
もちろん、売りにくい条件があるからといって、必ず購入価格から大きく下がるとは限りません。
ただ、買いたい人が限られる家は、希望する価格や時期で売るのに苦労することがあります。
資産価値を考えるときは、「次に買いたいと思う人が、どれくらいいそうか」も見ています。
自分たちが気に入るか。
それに加えて、次の人にも選んでもらえそうか。
将来の住み替えを考えているなら、この目線を持っておくといいです。
とはいえ、売るときのことばかり考えて、今の暮らしが楽しくなくなるのも違います。
20年間、そこで暮らすのは自分たちなので。
暮らしを楽しめそうかを考えつつ、あとから変えられない条件も確認する。
中古戸建てさがしでは、頭の片隅に置いてみてください。
現場のリアルは、以上です。
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