担当者が”敵”になってしまう深い理由
(※きょうの記事を音声で楽しんでください)
https://stand.fm/episodes/6ac9773234610d1d7383f45d
きょうも、LINEにいただいた相談から。
「はじめて内覧してきたんですが、聞きたいことは教えてもらえず、売り込みが強くて…。その場で決めなきゃいけない空気だったんですが、こんなもんですか?」
楽しみにしていた内覧で、これはしんどい。
家を見に行ったはずなのに、途中から「どうやって断ろう」と考えている。
似たような経験、ありませんか?
本来なら、頼りにしたい担当者。
なのに、なぜか自分たちを追い込んでくる相手になっている。
これ、担当者の性格だけでなく、お金の流れを知ると見えてくるものがあります。
その家が売れると、両方から手数料が入る
たとえば、3000万円の中古戸建て。
売主さんから売却を任されている会社が、不動産サイトに広告を出していたとします。
そこへ、広告を見たあなたが問い合わせる。
内覧して、購入する。
この場合、その会社が売主さんと買主さんの両方を仲介すると、双方から仲介手数料を受け取れます。
これが、いわゆる「両手取引」です。
聞いたことありますか?
3000万円を手数料の計算対象とした場合、上限額で受け取ると、税込みで片側105万6000円。
両方を合わせると、211万2000円。
ひとつの取引で、会社に約200万円の手数料が入るわけです。
別の会社が買主さんを連れてくるより、自分たちで見つけて契約まで進めたほうが、受け取れる手数料は大きくなる。
だから、自社で預かっている物件を積極的に売りたい。
営業する側の気持ちとしては、わかりますよね。
売りたい気持ちと、知りたいことがすれ違う
ただ、買う側はどうでしょうか?
はじめての中古戸建て。
数千万円の買い物。
「本当に、この家で大丈夫?」
「買ったあと、修繕費で困らない?」
「気づいていないデメリットはない?」
聞きたいこと、たくさんありますよね。
ところが、担当者の頭が「この家を買ってもらうこと」でいっぱいだと、話がかみ合わなくなります。
買主さんは、不安を解消したい。
担当者は、購入の決断をしてほしい。
このズレが大きくなると、相談しているはずが、説得される時間になってしまうんです。
「ほかにも検討している人がいます」
「早く決めたほうがいいですよ」
その前に、こっちの質問に答えてほしいんだけど…。
そんな気持ちになるのも当然。
両手取引そのものが悪いわけではありません。
問題は、売りたい気持ちが先に立って、買主さんの不安が置き去りになること。
手数料を払うこちらとしては、いいところも悪いところも聞いて、納得して決めたいじゃないですか。
そのために頼っているのに、断る理由ばかり考えなきゃいけない。
それでは、疲れてしまいます。
内覧する前なら、一緒に考えられることが増える
だから、きょうもお伝えします。
急いで買う事情がなければ、内覧予約より先に、購入相談をしてください。
どんな中古戸建てを求めているのか。
予算は、どれくらいなのか。
何が心配で、どこを確認したいのか。
まず、この話ができる相手を見つける。
自分たちの不安を共有してから内覧すれば、現地で何を確認するべきかも整理できます。
担当者が熱心に話す横で、
「これ、聞いてもいいのかな…」
と、一人で抱え込まずに済むんです。
偶然は重なるもので、きょうも内覧後のご相談をいただきました。
もちろん、お話は聞きます。
ただ、すでに話が進んでいると、ぼくがあとからできることには限りがある場合も。
内覧前なら、一緒に考えられることも、準備できることも増えます。
気になる物件がある。
でも、どう進めればいいかわからない。
そんな段階で、相談してもらって大丈夫です。
今週だけで、似たような話を3回しています。
さすがに、しつこいですかね?
でも、きょうもおなじ悩みが届いているので、まだ伝える必要があるんだと思っています。
中古戸建てを見に行く前に、誰と買うかを考える。
まずは、ここから。
気になることがあれば、LINEからご相談ください。
現場からは、以上です。
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