残置物トラブル、どう受け止めればいい?
(※きょうの記事を音声で楽しんでください)
https://stand.fm/episodes/6a7bb6ecd2f54052c3a4fbe0
きょうは、気になるYouTubeコメントをピックアップ。
内容を要約すると、
「もうすぐ引渡しなのですが、実際の状態と契約書の内容が違っています」
というご相談。
具体的には、
・付帯設備表では「物置あり」なのに、物置がなくなっている
・「エアコンなし」となっているのに、エアコンが付いている
というもの。
こういった相談は、実はちょくちょくあります。
そして、こういうときに大切なのが、
「契約書に沿って考える」
ということです。
まずは担当者に相談する
こういう問題が起きたとき、
「これって契約違反じゃないですか?」
と、いきなり怒りたくなる気持ちもわかります。
でも、まずは担当者に相談を。
「契約書ではこうなっているんですが、現状はこうなっています。どういう対応になりますか?」
これでいいんです。
不動産取引は、売主さん、買主さん、仲介会社、場合によっては司法書士や金融機関など、いろいろな人が関わります。
そのため、情報の行き違いや認識のズレが起こることが。
今回のケースでも、
「物置があると書いてあるのに、なくなっている」
のであれば、まず担当者に確認。
「エアコンなしなのに付いている」
のであれば、それも確認。
ここまでは難しくありません。
ただし、僕がもうひとつ大事だと思っているのが、
「ちゃんと腑に落ちる説明・対応をしてくれるか?」
ということ。
ここは、ぜひ見てほしいところです。
「1万円でどうでしょう?」では納得できないこともある
以前、実際に聞いたことがある話があります。
食器棚が付いている状態だったのに、売主さんが引渡し直前に撤去してしまった。
そこで買主さんが担当者に相談したところ、
「1万円お渡ししますので……」
という対応だったそうです。
もちろん、僕は片方の話しか聞いていません。
なので、実際に何があったのかはわかりませんが、もし本当に「契約上は残すことになっていた食器棚が、引渡し直前に撤去された」ということであれば、
「1万円もらったから終わり」
で、買主さんが本当に納得できるのかな?
とは思います。
もしかすると担当者としては、
「売主さんに強く言いづらい」
「両手取引だから関係を悪くしたくない」
「会社に相談すると怒られる」
「自分で1万円を負担するので、これで勘弁してもらえないか」
という事情があったのかもしれません。
これは完全に想像です。
でも、不動産の取引では、こういう「担当者側の事情」が入り込んでしまうことがあります。
ただ、買主さんからすれば、
「いやいや、僕は契約どおりにしてほしいだけなんですが……」
となりますよね。
ここが難しいところ。
担当者の事情と、契約上どうなっているのかは、別の話だから。
トラブルが起きたときこそ、契約書に戻る
不動産の取引では、
「言った、言っていない」
というトラブルが起こりやすいです。
だからこそ、
・売買契約書
・付帯設備表
・物件状況報告書
・重要事項説明書
などの書類があります。
「何を残すのか」
「何を撤去するのか」
「どんな状態で引き渡すのか」
こういったことを、できるだけ書面に残しておく。
これが大切なんです。
だから、引渡し前に現物を確認して、
「あれ?書類と違うぞ」
と思ったら、まず担当者に相談する。
そして、もし担当者から、
「まあ、これはよくあることなので」
「1万円でいいですよね?」
「売主さんがそう言っているので……」
という説明を受けて、
「ん?」
と腑に落ちなかったら、
一度、契約書や付帯設備表を見返してみる。
ここです。
感情的になって、
「ふざけるな!」
とやる必要もなし。
逆に、
「まあ、これくらいなら……」
と簡単に引き下がる必要もない。
契約内容を基準に、冷静に確認する。
これが一番いいと思っています。
ちなみに今回のように「付いているはずの物がない」というケースだけではありません。
逆に、
「ないはずのエアコンが付いている」
というケースもあります。
この場合も、
「ラッキー!エアコンもらえるじゃん!」
と即決するのではなく、まず確認。
撤去する予定なのか。
そのまま引き渡すのか。
その場合、故障したときの責任はどうなるのか。
契約内容と実際の状態に違いがあれば、良い方向の違いでも一度確認しておいたほうが安心です。
これだけでも、不要なトラブルはかなり減らせると思います。
そして、もうひとつ。
担当者に相談したときに、きちんと説明してくれるか。
こちらの話を聞いてくれるか。
必要であれば売主さんに確認してくれるか。
こういうところも、僕は大切だと思っています。
不動産の取引は、契約書にハンコを押して終わりではありません。
むしろ、
「契約した内容を、ちゃんとその通りに引き渡してもらう」
ところまでが大切。
だから、何か気になることがあったら、まず担当者へ。
そして、腑に落ちなければ、
「契約書ではどうなっていますか?」
と、一度立ち止まって確認してみてください。
感情ではなく、書類に戻る。
不動産トラブルでは、これが意外と強いです。
現場からは以上です。
8月は、相談件数が少なくなるのでコメントに救われています!
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