(※きょうの記事を音声で楽しんでください)
https://stand.fm/episodes/6add43e0626f81ef71991f7d

きのうは、仲介サポート中のフォロワーさん2組とお話ししていました。

そのうちの1組が検討されていたのが、住宅診断。

これから長く住む家ですから、購入前に状態を確認しておきたいですよね。

ただ、今回についても、売主側と都合が合わず、引き渡し前の実施はできませんでした。

「お金を払って調べたいのに、できないんですか?」

買う側からすると、そう感じると思います。

きょうは、住宅診断を受けたい気持ちと、現場の事情についてのお話です。

調べたい家には、まだ持ち主がいる

買主さんが住宅診断を希望しても、その家は、まだ売主さんのもの。

日程を合わせたり、立ち入りの了承をいただいたり。

実施するには、売主さんの協力が必要になります。

たとえば、空き家で荷物も片づいていれば、話は進めやすいんですが、荷物がたくさん残っている物件であれば、話は別。

確認したい場所に近づけない。
点検口の上に物が置かれていて、開けられない。

そんなこともあります。

「調べるだけ」のつもりでも、売主さんには準備が必要になるんです。

居住中なら、さらに生活との調整があります。

家のなかを片づける。
調査の時間を空ける。
普段は見せない場所にも、人を入れる。

買う側としては、しっかり見てほしい。

でも、売る側には、

「生活している空間に、あまり人を入れたくない」

という事情があります。

居住中でも実施できるケースはありますが、希望すれば必ず受けられるわけじゃないんです。

今回も、そうした調整がつかず、引き渡し前の実施は見送ることになりました。

知りたいのは、悪いところと必要なお金

一方で、買主さんの気持ちも、よくわかります。

ぼく自身、何度も住み替えをしています。

見た目がきれいでも、

「買ったあとに、修繕費で困らないかな?」

ここが1番気になるところ。

そして、買う側が本当に知りたいことは、かなりシンプルだと思っています。

どこが悪くて、直すのにどれくらいかかるのか。

ここです。

「この部分に傷みがあります」

と言われても、それだけでは判断できないですもんね。

すぐに直したほうがいいのか。
しばらく様子を見られるのか。
費用は、どのくらい考えておけばいいのか。

そこまで聞けて、ようやく自分たちの予算と照らし合わすことが可能。

不具合の名前を知りたいというより、その家を買ったあとに困らないかを知りたいんですよね。

物件価格の先まで、一緒に考える

ぼくらが仲介するときは、確認できる範囲で物件の状態を見て、必要に応じて職人さんにも相談します。

そのうえで、

「ここは修繕を考えておきましょう」
「費用は、このくらいの幅で見ておきたいです」

と、お伝えしています。

ぼくが「くらお式住宅診断」と呼んでいるのは、こうした購入判断のためのサポートです。

専門家による住宅診断とは別に、修繕費まで含めて、総額の目安を一緒に考える。

ここを大切にしています。

もちろん、見えないところまで、すべてわかるわけではありません。

確認できなかった部分や、費用が変わる可能性も含めて伝える。

わからないところを、わかったことにしないのも大事。

物件価格だけなら予算内。
でも、必要な修繕費を足したら、かなり厳しい。

それが、買ったあとにわかると困りますよね。

反対に、傷みがあっても、修繕費を含めて納得できるなら、検討を進められることもあります。

「傷みがあります」で終わらず、「それを踏まえて、いくら必要か」まで考えたい。

中古戸建てを買う方には、その情報が必要だと思っています。

こうした相談に乗ってくれる会社もあれば、物件の紹介が中心の会社もあります。

どんなサポートが欲しいのか。

そこまで考えて、担当者を選んでみてください。

きょうも、現場からのお話でした。

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