「月1万円」を足しても、無理なく暮らせそうな家なのか
(※きょうの記事を音声で楽しんでください)
https://stand.fm/episodes/6ab5b524f84d52ef7f87e1e0
きょうは、気になるニュースを噛み砕いていきます。
アットホームが発表した「一戸建て修繕の実態調査2026」。
新築の戸建てを購入して、30年以上住んでいる人に、これまでの修繕費を聞いた調査です。
その平均額が、554万円。
なかなかの金額。
ただ、きょうお伝えしたいのは「戸建てはお金がかかるから怖い」という話ではありません。
そのお金、買う前から考えていますか?というお話です。
554万円を、月々に直してみる
554万円と言われても、金額が大きすぎてピンとこない。
そこで、仮に38年間で使ったお金として、月々に直してみます。
554万円÷38年÷12カ月。
およそ、月1万2000円です。
こうすると、少し身近な数字になりませんか?
ローンとは別に、毎月1万円ちょっと。
家を直すためのお金として残しておくイメージです。
家の大きさや状態、工事の内容でも変わりますが、目安として抑えておくとよいです。
「このローンなら払える」から、もう一歩。
「修繕費も残して、無理なく暮らせる?」
戸建てを買うなら、ここまで考えておくべきです。
9割以上が積み立てていないという現実
今回の調査で、ぼくが気になったのがここ。
修繕費を積み立てていない人が、9割以上いたそうです。
もちろん、専用の積立をしていなくても、ほかの貯蓄で対応できる人はいます。
積立なしが、そのまま貯金ゼロという意味ではありません。
ただ、「必要になったら、そのとき考えよう」だと、なかなか大変です。
給湯器が壊れた。
屋根の補修が必要になった。
外壁も、そろそろ手を入れたい。
とくに、家電系が壊れたときは緊急性が求められます。
調査では、外壁を修繕した人の、これまでの外壁修繕費の合計が平均177万6000円でした。
1回の工事代ではなく、過去の合計。
それでも、家計の片手間で用意できる金額ではないですよね。
そして、傷んだ部分を放置すれば、雨漏りなどにつながり、修繕する範囲が広がることもあります。
「今はお金がないから、また今度」
を繰り返した結果、もっと大きな出費になったらつらい。
だから、何も起きていないときから準備する。
毎月少しずつ残すのと、必要になってから一気に用意するのでは、負担感も違うはずです。
買ったあとのお金まで、説明されていますか?
もうひとつ、見過ごせなかった数字があります。
今回の調査では、購入時に不動産会社から修繕の説明を受けていないと答えた人が、81.7%でした。
積み立てていない理由が、すべて説明不足とは言えませんが、買う前に知っていれば、予算の考え方が変わった人もいると思うんです。
ぼくが仲介するときに、口酸っぱくお伝えしているのも、ここです。
住宅ローン。
固定資産税や保険料。
そして、将来の修繕費。
全部を払っても、生活に無理がないか?
たとえば、ローンを払うだけで毎月ギリギリなら、修繕費を残す余裕はありません。
「銀行が貸してくれる金額」と「自分たちが安心して暮らせる金額」は、分けて考えてほしいんです。
家を買うとき、テンションが上がるのはわかります。
「もう少し予算を上げたら、あの家が買える」
そんな気持ちになることもありますよね。
でも、買ったあとも生活は続きます。
家の手入れを手配するのも、お金を用意するのも自分です。
まずは、今考えている住居費に月1万円強を足してみる。
そのうえで、検討する家に必要な修繕費と時期を確認する。
大切な話なので、今週のライブ配信でも詳しく深掘りします。
ぜひ、ご自身の家計と重ねながら聞いてみてください。
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