新築より高い中古戸建てはいかがですか?
(※きょうの記事を音声で楽しんでください)
https://stand.fm/episodes/6a922c0154e68d05ed9d6706
きょうは土曜日なので、気になったニュースをひとつ。
愛媛県で、中古戸建てを大規模にリノベーションして、長期優良住宅の認定を目指すというニュースを見ました。
これ、かなり面白い取り組みなんですよね。
これまで500万円くらいだった改修費用を、今回はなんと4倍以上。
2000万円以上かけて、断熱や耐震などの「見えない部分」まで新築に近い性能へ持っていくとのこと。
「中古だけど、中身は新築と変わらない」
そんな家をつくろうとしているわけです。
こういうチャレンジ、めちゃくちゃ面白いと思います。
ただ、一方で、
これ、実際にどこまで支持されるんだろう?
とも思いました。
性能が高い=売れる、ではない
結論からいうと、個人的にはまだまだ「性能の高い中古戸建て」を求める人は少ないんじゃないかなと思っています。
たとえば、改修工事だけで2000万円かかったとします。
当然、事業としてやるなら、そこに会社の利益も必要です。
さらに、
・中古住宅を買うための費用
・税金
・諸経費
・販売するための費用
なども乗ってきます。
そうすると、最終的な販売価格はかなり高くなります。
ここが中古リノベの難しいところ。
「中古だから安い」というイメージで探している人からすると、
いや、それなら新築建売でよくない?
となりやすいんですよね。
実際、新築と同じくらいの価格になってくると、どうしても「新築」という分かりやすい魅力が強くなります。
中古住宅の性能をいくら高くしても、買う人からすると、その性能が価格差を払ってまで欲しいものなのか?
ここが結構難しい。
それでも中古リノベの時代は来ると思う
とはいえ、中古リノベそのものが伸びないとは思っていません。
むしろ、これからは間違いなく増えてくると思います。
建築費も人件費も上がっています。
注文住宅も「ちょっと気軽に建てられる価格」ではなくなってきているので。
そうなると、
「新築じゃなくてもいいから、立地のいい中古住宅を買って、自分たち好みにリノベーションする」
という選択肢は、これからもっと増えていくはずです。
ただし、
中古住宅を新築以上の性能にして、新築より高い価格で販売する。
ここまでやったときに、果たしてどれだけの人が選ぶのか。
ここは僕もかなり興味があります。
というのも、実は僕自身も何度もチャレンジしているんですよね。
「この中古住宅、ちゃんと直したらめちゃくちゃいい家になるじゃん」
と思ってやってみる。
でも、なかなか思ったようにはいかない。
性能を上げれば上げるほど、当然お金もかかる。
そして価格を上げると、
「それなら新築買います」
という話になってくる。
このあたりが、中古住宅の難しいところなんですよね。
今回の愛媛県の取り組みは、そんな中古住宅の弱点を真正面からひっくり返そうとしているように見えます。
「中古だから安い」ではなく、
「中古なのに、むしろこっちのほうがいい」
という住宅をつくる。
これが本当に市場に受け入れられるのか。
個人的には、かなり楽しみにしています。
僕が何度やってもうまくいっていないことを、先に成功させてくれる会社が出てくるかもしれないので。
愛媛県には、毎年のように仲介依頼いただくエリアなので注目させていただく予定です。
それでは!
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