「500万円下がれば買うのに…」は、危険の合図
(※きょうの記事を音声で楽しんでください)
https://stand.fm/episodes/6a864a875edbc3fb45cd3b8d
きょうもLINE相談から、ひとつピックアップ。
内容を要約すると、
「予算的にはちょっと厳しい。でも、この家が大幅に値下げされるなら買いたい」
というもの。
気持ちはめちゃくちゃわかります。
5000万円の家が4000万円になったら、そりゃ買いたくなる。
ただ、こういう場合ひとつ注意してほしいのが
「大幅に値下げされることを前提に内覧する」のはおすすめしません。
なぜなら、家が買えなくなるから。
今回は、大幅な値下げを「500万円以上」と定義して、その理由をお話しします。
500万円の値下げは、そんなに簡単じゃない
まず知っておいてほしいのが、500万円という金額の大きさ。
家探しをしていると、500万円くらい簡単に値引きできそうな感覚になってくるんですよね。
「5000万円だから、4500万円くらいにならないかな?」
みたいな感じ。
でも、500万円って普通に考えたら、とんでもない金額です。
グレードたかい車が買える感じ。
売主さんからすると、
「じゃあ500万円安くしますね!」
とは、なかなかなりません。
そもそも、家を売る人はバーゲンセールをしていません。
多くの場合、住宅ローンの残債が残っています。
さらに売却するための仲介手数料などの諸費用もかかります。
つまり、売却価格には、
住宅ローンの残債+売却にかかる費用+売主さんの希望
などが含まれているわけです。
たとえば、住宅ローンの残債と諸費用を合わせて3000万円必要なのに、2500万円で売ってくださいと言われたらどうなるか。
売主さんは500万円を自分で用意しなければなりません。
「家を売ったら500万円なくなりました」
という話。
そりゃ簡単には応じられません。
「5000万円の家が4000万円なら買う」の罠
そして、もっと気をつけてほしいと思っているのがこちら。
値下げ前提で内覧することです。
たとえば、予算が4000万円の人が5000万円の家を見に行ったとします。
もちろん、予算オーバー。
そのあと4000万円の家を見る。
すると、どうなるでしょうか。
「あれ……5000万円の家のほうが良かったな」
となる。
そして、こう考え始めます。
「5000万円の家が4000万円になったら、あっちを買うのに……」
ここからが危険です。
本来なら、4000万円の家を見て、
「これなら十分だな」
と決断できたかもしれない。
ところが、存在しない「4000万円になった5000万円の家」と比較してしまう。
不動産探しには、こういう謎の理想物件を妄想する場面が訪れます。
しかも、その物件が500万円、1000万円と値下げされることを期待して、ずっと待ってしまう。
結果、気に入った家は買えない。
かといって予算を上げるわけにもいかない。
これでは、いつまで経っても家が決まりません。
「値下げしなくても買いたい家」を見に行く
もちろん、値下げ交渉をしてはいけないという話ではありません。
実際、売主さんの事情によっては価格交渉がまとまることもあります。
過去に一度だけ500万円の値下げ交渉ができたこともあります。
ただし、10年間やってきて1回です。
つまり、そう簡単に起こるものではありません。
だから僕がおすすめしたいのは、
「値下げできたら買いたい家」ではなく、「値下げされなくても買いたい家」を見に行くこと。
これ。
もちろん、内覧してみて、
「思ったより状態が悪かった」
「この設備なら少し価格を相談したい」
ということはあります。
それは全然いい。
でも、
「500万円下がらないと予算的に買えない」
のであれば、そもそもその家を候補に入れないほうがいいと思います。
家探しでは、物件を見るほど選択肢が増えるように感じます。
でも実際には、一度いい家を見てしまうことで、今まで満足していた家が急に物足りなくなることもある。
だからこそ、予算はかなり大切です。
「この金額なら買える」ではなく、
「この金額で、値下げされなくても買いたい」
そう思える家を探す。
これが基本の”き”です。
現場からは以上です。
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